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2022 Jリーグ YBC ルヴァンカップ プライムステージ 準決勝 第2戦 埼玉スタジアム2002 セレッソ大阪戦

2022 Jリーグ YBC ルヴァンカップ プライムステージ 準決勝 第2戦  埼玉スタジアム2002 セレッソ大阪戦

アウェーでの第1戦は、先制されながらも後半はうまく修正して相手を押し込み、アウェーゴールとなる同点ゴールを奪って 1-1 のドローで180分試合の半分を折り返し。第2戦、残る90分の勝負はホーム埼スタで。

アウェーゴールの関係で、0-0 ドローならウチの決勝進出が決まる状況。つまり失点さえしなければ勝ち抜けられる状況ですが、0-0 を狙いにいって消極的な試合をすれば足元をすくわれかねない。1失点すればアウェーゴールはチャラ、2失点すれば3点必要になるような状況を考えれば、ウチが持っている優位さなんてのはたいして大きなものではないというのが前提。

難しいことは考えず、この試合で勝った方が勝ち抜けだと思えば戦い方はシンプル。まずは先制点を奪うこと。90分の中のどこでスイッチを入れるのかについては両チーム共に駆け引きの部分ですけども、ウチにとって理想的な展開としては前半のうちに先制して試合をコントロールし、後半、相手が1点を追って出てきたところで裏っ返してトドメ刺すって形。

とはいえ、セレッソとの今シーズン、リーグ戦での2試合+ルヴァンカップでの第1戦における試合内容、結果でいうと、無失点で終わったことがなく、しかもすべての試合で先制点を喰らって、先日の第1戦ではじめて後半追いついた状況。つまり3試合を戦って3失点を喰らい、こちらは1得点しかできていない相手なので、簡単に先制して自分たちの流れに持っていけるような簡単な相手ではない。逆に今試合こそ先に失点しない流れにできるのか、そこが勝負を分ける重要なポイントになる難しい一戦です。

スターティングラインナップ

2022 Jリーグ YBC ルヴァンカップ プライムステージ 準決勝 第2戦  埼玉スタジアム2002 セレッソ大阪戦 スターティングラインナップ

さて今日のスタメンは、最終ライン左から明本さん、ショルツさん、岩波さん、関根さん。ダブルボランチに岩尾さんと敦樹さん、左のSHに大久保さん、右に松崎さん、トップ下に小泉さんを配置し、1トップに松尾さんを置いた 4-2-3-1 スタート。GKは西川さん。サブには馬渡さん、知念さん、宮本さん、柴戸さん、江坂さん、ユンカーさん、そして牲川さんが控えます。

第1戦ではベンチ外となっていたユンカーさんがサブに復帰。リードした展開にできれば、後半、スペースができたところで江坂さんとセットで投入してトドメ刺すには最適な控え。

気になるのはモーベルグさんがベンチ外ということで、リーグ戦再開まで1週間空くことを考えればこのタイミングで温存する意味もなく、疲労の蓄積か、コンディションが上がりきらなかったかで使いたくても使えなかったというのが現実な気がします。

代わりに右SHを務めるのは松崎さんですが、彼にとっては久しぶりの先発でアピールチャンス。ルヴァンカップは過去にもこういう代打でチャンスをもらった選手が活躍して勝ち残るなんてのはよくあることなので、松崎さんにも期待がかかるところ。

その他は第1戦で後半はある程度うまく行った感触があったのでしょう。うまく行ったときは下手に手を入れないの法則に則り、第1戦のメンツがそのままスタートに名を連ねました。

対するセレッソ大阪は、最終ライン左から山中 亮輔選手、鳥海 晃司選手、マテイ ヨニッチ選手、松田 陸選手。ダブルボランチに鈴木 徳真選手と奥埜 博亮選手。左のSHに為田 大貴選手、右SHに毎熊 晟矢選手。最前線の2トップに加藤 陸次樹選手と上門 知樹選手を配置した 4-4-2。GKはキム ジンヒョン選手。

完膚なきまでにボコられて完敗。セレッソのハイプレスにボールを前進させられず今シーズン最多失点

現地で観てきて帰ったばかりですし、試合見直す気も、レビュー書く気力もないので簡単にまとめますが、第1戦の後半にうまく行った形、簡単に言えばある程度セットする前提の相手 4-4-2 ブロック最前線、2トップの両脇に起点を作って相手SHを内側に絞らせたところで高い位置を獲ったSHやSBまで斜めに飛ばすことで、一気に相手SB前面に1対1の状況を作り、引っ張り出した相手SBとCB間を攻略する形。

ウチとしては今回もそれを基本に組み立てて行く事が想定されましたが、当然、セレッソの小菊監督からすれば第2戦はそれにどう対抗するかで対策を練ってくるわけで、その意味ではセレッソがどういう策を取ってくるのかによってウチの策が再度ハマるのか、修正を強いられるのかが決まる立ち上がり。で、見事にセレッソの対策に上回られましたね。

セレッソが取った策はまさかのハイプレス。前述の通り、ウチの策がハマるには相手2トップの両脇を使いたい。しかし、そこは絶対使わせねぇよという強い意志を感じるとんでもない勢いで2トップ+2SHがウチのボール保持に対して圧力をかけつつ、さらにボランチも高い位置まで進出して1列目と2列目のスペースを完全に消しにこられたわけですけども、これで出口を塞がれたことでボールを前進させることができず。

とはいえ、別に前進させられないならそれで 0-0 の時間を伸ばしてやればいいだけ。実際にセレッソの予想を超えたハイプレスに対してピッチ上の選手たちも驚きはあったと思いますが、かといってそこまで混乱したようには見えず、何分くらいか忘れましたが、右サイドで松崎さんが相手SBを引っ張りながら落ちてきて内側をサポートした関根さんに落とし→リターンで一気にサイドのスペースをブレイクしたシーンなんかもあったり(その後、再現性がなかったのは残念ですが)、ある程度リスクを嫌って蹴ったとしても、まぁそれはそれで、みたいな入りだったのでそこまで心配するような状況でもなかった。しかし、またも自分たちのミスから先に失点してしまったことで難しい展開に。

23分のは明本さんが相手SHの毎熊選手を一瞬外して締まったことで縦に入ってきたボールに反応が遅れ、遅れてアプローチに行かざるを得なくなったことでクロスが運悪く変な形で当たってオウンゴール。さらに試合を難しくしてしまったのが30分に奥埜選手に喰らった追加点。右サイドでの守備対応が少しズレたところからでしたけども、この辺は松崎さん、関根さんという急造ユニットのリスクが顕在化してしまった形。

2失点してしまうと3得点して勝たなければならない状況ですし、セレッソにしてみればほぼ勝ったみたいな状況。ウチとしてはただでさえ堅いセレッソから3点ノルマってのはほぼ無理ゲー。前半はシュートもほぼ打てなかった(スタッツ見てないのであれですがシュートの記憶がない)し、セレッソにうまくハメられて、一気に試合を決められてしまったような感じでした。

後半は、ハーフタイムに松崎さん→馬渡さんとして、馬渡さんを左のSBに、明本さんを1列上げる策。大久保さんを右に移動させます。馬渡さん交代直後にうまくトラップで相手外したところからミドルで惜しいシーンがあって、ここからテンション上げてまずは1点と思ったら...... 51分にその馬渡さんのところで加藤選手にヘディングぶちかまされて3失点目。この辺からもう記憶が曖昧ですよ。

67分に関根さん→江坂さん、大久保さん→ユンカーさんと交代しますが、もうこの時点で3点差だし、ここの投入が早くても多分大して結果は変わらなかったと個人的には思います。3点獲ったセレッソは無理に前から出てこなくなったことで、そんなにスペースがガバガバに空いてたわけじゃないし、単純に裏に蹴って何とかなるような状況ではなかったですから。

それでもペナルティエリア内、相手に囲まれた狭いスペースでクイックにターンしてシュートしたシーン(惜しかった)を作るあたりはさすがユンカーさんでしたし、江坂さんも空いているスペースに立ってパスをうまく引き出すなど、さすがの働きでしたけども、繰り返しになりますがもう3失点した後では焼け石に水というか、選手交代で何とかなる状況でもなかったので辛い。

80分にはカウンターからジェアン パトリッキ選手に4点目叩き込まれて気分はお通夜。文句なしの完敗ですよ。

ということで、今シーズン、唯一残った国内タイトルの可能性が消滅。残りリーグ戦は5試合ですが、優勝も、ACL圏内も可能性はなく、逆に降格の危険もほぼない状況でこの5試合は悪く言っちゃえば消化試合。とはいえ単なる消化試合として終わらせることなく、来シーズンにつながる5試合にして欲しい。

10月1日の広島戦(アウェー)からリーグ戦は再開ですが、広島も中盤のプレー強度はめちゃくちゃ高く面倒くさい相手ですし、続く鳥栖もハイプレスが特徴のチームなので面倒くさい。とはいえ、ルヴァンカップ敗退の残念感を吹っ飛ばすような試合を期待したい、というかそういう残り5試合をしてもらわないと困るということで気持ち切り替えてのぞみたいところです。

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試合ハイライト

試合データ

観客: 26,899人
天候: 晴 / 気温 22.8℃ / 湿度 67%
試合結果: 浦和 0-4 C大阪(前半0-2 / 2戦トータルスコア 1-5)
レッズ得点者: -
警告・退場: -
主審: 福島 孝一郎 氏

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